オーナーの思い

 

 

 

 

こんにちは。プラスビルの下田佑樹です。
プラスビルは、家族で運営管理しております。
管理会社に任せず、経理やメンテナンス、空室時の部屋の設計など、自分たちでできることは自分たちで行っています。

歴史

プラスビルは1970年に私の祖父が建てたビルです。
下田信雄写真@ビル屋上

今のプラスビルの土地には戦後、自転車商業卸業組合の木造の平屋建てがあり、先代がその土地を買い取り、自転車部品の販売や自転車の販売をしていたようです。
様々な理由で自転車店は廃業しましたが、その後プラスチック加工の会社をしておりましたので、この地でビルに建替え「プラスビル」という名前になりました
当初は住宅部分が多かったのですが、時代とともに事務所の要望が増え、住宅をワンルーム化し事務所用に転用したり、設備を入れ替えたりと改装を繰り返しています。
祖父の他界後は私たち家族で管理しています。

賃貸物件について思うこと

以前、私が住む家を探して、大阪市内の賃貸物件を見て廻ったことがあります。
静かで日の光が入ること、そして、趣味の自転車を部屋の中に置くことができること、という条件で探したのですが、自分がここで暮らしてみたいと思う物件には、なかなか出会えませんでした。
既存の物件は、どれも同じような間取りと内装で、趣味嗜好を反映しにくいものでした。
この気づきから、自分が運営する物件を改装する時は、居心地がよく、使う人のニッチな需要をくみ上げやすいものにしたいと思うようになりました。

プラスビルの方針

空室が出て、改装をするときは次のことを念頭においています。

・その場限りの改装をしない。1970年に建ったビルのよさを生かす。
味のある建具や構造材など、残すところは残し、刷新するところは刷新する。年月を経るごとに味が出る材料を使う。
例:無垢の床材、風合いのあるタイル、使いやすく耐久性のある設備

・趣味嗜好を反映できる部屋にする。
自由にDIYできる壁を設け、飾り棚や、絵を飾るための釘などを施工できるようにする。
玄関に土間を設け、生活の余白の空間として使ってもらう。具体的には自転車を置いたり、お客さんと打ち合せをしたりできるスペースとする。

自転車が土間に飾れます

・いい工務店、いい職人との関係を大切にする。
ビルの設備や構造を理解した上で、長期的な視野で今後のメンテナンスのしやすさを提案する業者と付き合い、良好な施工をしてもらう。

入居している方の満足のために

現在入居されている方にも、要望やクレームがあれば、できるだけ早く対処するようにしています。
例えば、ドアの建て付けが悪い場合、私たち自身で工具を持って行き、修理します。また、設備・備品の故障にも、早く対応しています。業者を手配し修繕します。
ビジネスの規模の拡大縮小によって、今ある部屋から別の部屋に移りたいという要望があれば、ビル内で空き室があればそちらに移動されたこともありました。
その際もできるだけ敷金など移動費用がかからないようにしています。
プラスビルの入居者様は入居歴が長いのが特徴です。なかには他のビルに拡大移転した後、独立開業したいのでプラスビルにまた戻りたいとおっしゃったかたもいらっしゃいました。

これからも、ニッチな部屋の使い方の需要や、現在入居されている方の要望に柔軟に対応していきます。
そして、末永く、愛着を持って、入居者とともに育っていくビルでありたいと思っております。